◆キャラクター作成について
荒廃のマギカにおいて、プレイヤーキャラクター(以降PC)の作成は全て経験点を用いて行います。
PC初期作成では経験点 130 点が与えられますので、以下の項目に割り振って作成してください。
・階梯……キャラクターのレベル。パラメータの合計ポイントに関わってくる。現在の階梯×10支払うことで1段階上昇可能。
・魔術スキル……実際に使用するスキル。スキルの取得時は経験点10、スキルレベル上昇に5点必要。効果は各スキル表ページ参照。
・消費アイテム、装備品、武器……セッション中その都度効果を発揮する消費アイテムや。常時効果をもつ装備品、武器など。
詳しくは武器・装備品・武器のページを参照。
どの項目から決めてくださっても構いません。今回はPCの根幹を担う階梯・パラメータから決定していきます。
①プロフィールとレゾンの設定
キャラクターの設定です。主にプロフィールは名前、性別、年齢、職業、出身地域、キャラクター背景で構成されています。
特に制限は設けられていません。仮に機械人形(オートマタ)のキャラクターを製作するのであれば性別は無いでしょうし、年齢も稼働年数になります。GMが企画したシナリオを逸脱しない程度のキャラクターや世界観から外れたものでなければいかようにも製作して頂いて構いません。
出身地域に関しては数少ない人類の活動地域から選択します。プレイヤーキャラクターについてのページを参照して選択してください。
又、セッション中魂階を取得したり、キャラクターの内面を演出するためのレゾンもここで決定します。レゾンについては
魂階とレゾンをご覧ください。各レゾンの内容はレゾン一覧に記載してあります。
プロフィールの設定が終わり次第、階梯・パラメータの算出に移ります。
②階梯・パラメータの決定
階梯とはキャラクターレベルを指します。高位になるほど卓越した魔術師であり、己の信念や理念が固まってきているといっていいでしょう。
階梯1ではパラメータ合計は20Pです。以降、階梯を1上げる毎に2Pずつ増えていきます。
最高で階梯10・パラメータ合計38Pとなります。階梯は1上げる毎に階梯値 ×10の経験点が必要となります。仮に現在、階梯1の場合、階梯2に上げるためには階梯1×10で経験点10が必要です。階梯2から3へ上げる場合は、階 梯2×10で経験点20必要となります。
各パラメータ項目は最低値1~最大値20です。
制限が設けられているスキルを取得する場合は該当する項目を条件にある数値まで上昇させてください。
階梯とパラメータが決定しましたら次にステータス算出に移ります。
力業(力) 体の丈夫さ、忍耐力など。武器:拳の強さにも関係する。
霊力(霊) 霊的な力の強さや反応を表す。
知恵(知) 知識の豊富さ、状況判断能力など
天賦(天) 血筋に恵まれている。運が良いなどを示す。
速度(速) 身のこなしなど表す。
技量(技) 手先の器用さ、武術・魔術など術の高等さを表す。
③戦闘・探索ステータスの算出
ステータスとは実際にセッションを行う上で戦闘や探索に用いる数値のことです。パラメータの数値を用いて算出します。項目は以下の通り。
又、これら項目は後述する装備や武器、信念によって補正することが可能です。数値を算出した後は魔術系統と宗派の選択に移ります。
又、算出で出た小数点はすべて切り捨てとなります。
尚、キャラクターシートにある魂階については魂階システムについてを参照して下さい。
これについても後述する魔術スキルで補正が可能です。
④魔術系統、宗派、信念
1.魔術系統
魔術系統は通常のRPGでいうところのクラスにあたります。例えば戦士単体で選択すれば魔法使いのスキルは選択できません。
荒廃のマギカ基本ルールでは全22種類の魔術系統があります。系統は以下の通り。
それぞれのスキルについては各スキル表ページに記載してありますので参照して下さい。
精神:精神・哲学など内面的なものを重視する傾向にある宗教・魔術。
祓魔術、死霊術、ブードゥー教、カバラ、ゾロアスター教
調和:精神と肉体や自然と肉体などの調和を重視する傾向にある宗教・魔術。
ヒンドゥー教及びヨーガ、道教及び呪禁、密教、陰陽道、形意拳、修験道、神道及び神楽
自然:自然や理論など物質的なものを重視する傾向にある宗教・魔術。
ソロモン王の鍵、ルーン魔術、錬金術、ドルイド教、ケイオスマジック、ウィッチクラフト
種族:人間とは異なる身体的特徴を持つ者達。多くは龍脈の影響により体組織が組み替えられた。
吸血鬼、亞人、邪視、機械人形
これらはいくつ選択してくださっても構いませんが選択する数によって次の項目の「宗派」が決まります。
2.宗派
1つならば純派、2つならば双派、3つ以上ならば雑派と区別されます。各々にボーナスが設定されています。
純派は、純派のみ使用可能な強力なスキルを取得できます。又選択した魔術系統から特性・和御魂スキルというスキルを取得することができます。
双派は選択した2つの魔術系統からスキルを取得できます。又、特性・和御魂スキルというスキルを取得する際にどちらの魔術系統にするか選べます(※ただしこの時の特性・和御魂スキルは同じ魔術系統から選んで下さい)。
雑派は全ての魔術系統からスキルを取得できます。ただし純派、及び双派取得制限のないスキルに限ります。
又、PC作詞時に経験点を20点追加で貰えます。特性スキル・和御魂スキルと呼ばれるスキルを取得できませんが、この枠を通常魔術スキル枠として利用することができます。
一度決定した『宗派』は後から変更できませんので「どういう魔術師になりたいか」を良くお考えの上選択してください。
雑派は魔術系統が3つ以上であれば宗派は変わりませんので、PC制作以降魔術系統が増えることは構いません。
⑤スキルの種類と取得方法について
5.1 スキルの種類
魔術系統を決定した後はスキルの取得に移ります。選択した魔術系統と汎用カテゴリから魔術スキルを取得出来ます。
スキルの種類としては行動スキル、通常魔術スキル 特性スキル、和御魂スキルがあります。
●行動スキル
純・双・雑派の区別なくどのPCでも使用条件さえ満たしていれば取得せずに使用可能です。
●通常魔術スキル
物理攻撃、呪的攻撃、補正スキル、回復スキル等のスキルで、選択した魔術系統か汎用カテゴリから取得できます。汎用カテゴリに関しては一部例外を除き純・双・雑派の区別なくどのPCでも取得可能です。又、PCは1人あたり10個の通常魔術スキル枠が与えられています。
自身の魔術系統のスキルについては各スキル表をご覧ください。
スキルの効果対象や使用タイミングについての説明はスキル欄説明(対象 / タイミング / 取得制限)を参照して下さい。
スキルの効果についてはスキルの効果や判定についてを参照して下さい。
スキル取得方法は後述の5.2 スキルの取得方法で説明します。
●特性スキル
各魔術系統の特徴を表すスキルです。回数制限などはありますが精気といったリソースを支払う必要なく、判定値補正やダイス振りなおしなど便利な効果を得られます。
スキル名欄がオレンジ色の者が特性スキルになります。
●和御魂スキル
各魔術系統の奥義を表すスキルです。セッション中1回などの制約はありますが、対象の判定を強制的にファンブルにしたり、1ラウンド行動不可にできたりと絶大な効果を発揮できます。
スキル名欄が水色の者が和御魂スキルになります。
※特性スキル・和御魂スキルに関しては純派、双派のPCのみ取得可能です。
これらを取得する際は同じ魔術系統から取得してください。
例:祓魔術とルーン魔術の双派。
特性スキルは祓魔術、和御魂スキルはルーン魔術という取得は不可。
祓魔術の特性、和御魂スキルもしくはルーン魔術の特性、和御魂スキルというように2つセットで取得してください。
5.2 スキルの取得方法
スキル枠の取得上限はPC1人につき特性スキル枠、和御魂スキル枠を含み12個までです。
スキルは取得時に10点、スキルレベル上昇に5点必要とします。
又、スキルは取得時に自動的に Lv1 となります。Lv表記のないものに関してはそれ以上は上げられません。
スキルレベル上限は基本的に一律『6』となります。
ただし特性、和御魂スキルに関しては取得する際に経験点は必要ありません。
又、現在取得しているスキルを新しいスキルにタダで入れ替えることや通常魔術スキル枠10個を超えて新しく取得することは不可とします。この時、取得しているスキルを1つ消去することで新しいスキル1つを得られます。ただし改めて経験点は支払ってください。
スキルの中には [Lv/2] と表記されているものがあります。スキル取得自体は Lv1 で行えますが、効果が得られるのは Lv2 からになります。又、フレーバースキルに関しては初期制作時2つまで経験点なしで取得可能です。以降は1つ追加する毎に経験点5点必要となり、最大で5つまでフレーバースキルを所持できます。
スキルが取得し終えましたら次に武器・装備・消費アイテムの購入に移ります。
⑥武器・装備・消費アイテムの購入
武器、装備、消費アイテムの購入は全て経験点を用いて行われます。各武器にはスキルと同じようにパラメータ制限があるものがありますので注意して取得してください。又、魔術スキルの中には指定された武器や装備を所持する必要があるものもありますのでこれも間違いがないよう取得してください。もし経験点が支払えないようであれば③魔術スキルの選択に戻り、別のスキルを取得するか別の機会に取得するとして今回は諦めましょう。
又、装備・消費アイテム欄については1つの枠につき1つの装備・アイテムしか所持できません。
装備と消費アイテムどちらも最大所持枠は5つとなります。
現在取得している武器から上位互換の武器にする場合や、装備枠が埋まった状態で新しく武器を新調したい場合は現在装備している武器を破棄して新しく経験点を支払って取得してください。
例:御神刀を取得した状態で御神刀・改めを取得する。御神刀を破棄して武器枠に御神刀・改めをセット。
経験点枠には御神刀取得時の5点+御神刀改め取得時の20点の合計25点を記載する。
詳しくは武器・装備・消費アイテムを参照して下さい。
⑦フレーバースキル・フレーバーアイテムの取得
演出用のスキル、アイテムを取得できます。PC初期作成時はスキル、アイテム共に2つまで経験点不要で取得できます。
それ以後は経験点5点支払うごとに1つ取得でき、最大で5つ取得できます。
また演出用のスキル、アイテムに関してはRPの一助とするほか、良識の範囲内でGMに「こういうアイテムを持っているので判定に補正はもらえないか」といった材料にしてもよいでしょう。
経験点表について
魔術スキル、階梯、フレーバー、武器取得 :自動計算です。階梯や取得した魔術スキルの合計が最終合計として反映されます。
消費アイテム、装備、その他、喪失経験点:自己記入です。取得した武器や装備に定められた経験点を合計して記入してください。また武器や装備、スキルを入れ替えたい場合、一度削除して新しく取得する必要があります。それら捨てる武器等の経験点は喪失経験点に記入してください。
雑派ボーナス、初期経験点:雑派ボーナスは自動計算です。初期経験点は変動しません。
取得経験値:自己記入です。セッション前に追加で配布される経験点やセッション後に報酬として受け取る経験点を記入します。
最終合計:自動計算です。初期経験点と取得経験値をどれだけ使用したかを表します。ここの値が-になる場合、+になるように他のアイテムやスキルを減らしてください。