●プレイヤーキャラクター(PC)について
●プレイヤーキャラクターの扱い
プレイヤー(以降PL)はプレイヤーキャラクター(以降PC)を作成していただき、ゲーム(以降セッション)に参加します。
荒廃のマギカにおいて、PCは実力の差・環境の違いはありますが全員『魔術師』となります。
魔術は世界観概要や世界観詳細と日常生活であるように『世界的災害』の前後で突然使えるようになりました。それらは各魔術についての解説にあるような『文献を基にした魔術』であり、それらを使う者達を魔術師と呼称しています。
魔術の源は体内に流れる精気、地下に流れる龍脈、そして『レゾン』と呼ばれる思想から生じる魂階の3つになります。
●魔術師の仕事
魔術師の主な仕事としては妖魔(ようま)と呼ばれるモンスターの退治があります。魔術の現出と同時に世界中で発生した化け物が妖魔です。彼らは人類のみを標的として猛威を振るい、現在に至るまでに多くの人命と土地を奪いました。
妖魔退治はクエストと呼ばれる依頼として後述の結社や連盟から発注されます。又、クエストは連盟・結社のマッチングやクエストを受理した者数名によるチームで達成まで手を組みます。
災害から40年経ち、文明はいくつかの大都市を残して滅びました。人類の総体数も20分の1以下となっています。
荒廃した世界の中で、数少ない人類を生き永らえさせる『奇跡』が魔術といえます。
●魔術師となるための手段
魔術師となるためにはいくつかの手段があります。下記に列挙したものが主な手段となります。
・魔術結社が行っている参入儀礼(イニシエーション)に参加し、合格する。その後結社員となって先輩諸氏から学ぶ。
・唯一学問として魔術・呪術を学べる日本の特別退魔高等学校やバチカンの聖サンタ・マリア学院に通う。
・国際魔術連盟を除く組織のNPCや同じセッションに参加するPC等、他キャラクターの弟子になり魔術を学ぶ。
・災害前から生きているPCの多くは独学で魔導書を読み解いたり、宗教家であれば実際の儀式を実戦で研磨している。
魔術師の多くは魔術師になる際に結社又は連盟に登録を行います。この登録情報を基に仕事の斡旋、クエストの発注・受理、チームのマッチング等を行います。
『魔術師になれるだけの素質がある』と認められた者達(PC達)のみこれらが可能であり、精気と呼ばれるパワーの操作方法やそもそも霊気などを感じとれない者たちは一般人として生活しています。そして一般人に比べ、魔術師の数ははるかに少ないといえるでしょう。
その力の差を盾にして一般人に横暴を行う魔術師もいますが、基本的にPC達は彼ら一般人を守るために戦っています。
●PCの所属
PCの所属は主に2種類に分かれます。
1つは組織・NPCにある魔術結社や組織、国際魔術連盟に属している。組織に属した者たちは主に土地の管理・運営などを行っている。
2つ目に組織を抜けた、又は無所属の魔術師に師事してそのままフリーの魔術師として活動している。一般人からの依頼や後述する『クエスト』を受けてきままに生活している人々。
PCとしての力量差などはどちらも同じです。前者ならばセッション中に結社員伝いで情報を貰えるかもしれませんし、後者ならばアウトローな情報屋から情報を仕入れやすいでしょう。
又、結社員かフリーかに関わらず魔術師として活動する場合、結社か連盟に登録する必要があります。魔術師として魔術を学び始める時に登録するものであり、PC達はこれらの義務を行っているものとします。これは後述するクエストを受けるにあたり、チームを構成する上での最適なマッチングを行うためです。
●PCの職業
PCの職業は多岐に渡ります。以下は主な職業になります。このほかにも自身で作成した職についてても構いません。
・IMF議員:国際魔術連盟に所属する職員。復興支援の予算編成など国家再建のために話を進めている。国会議員のようなもの。
・IMF特殊部隊「アダム・カドモン」:戦闘課、調査課からさらに選抜され形成された特殊部隊。違法魔術師の暗殺、結社員の調査、レイラインの浄化など幅広い。
・IMF戦闘課「リヴァイアサン」:対魔術師、対巨大妖魔撃滅を目的に編成された部隊。各結社から引き抜かれた優秀な魔術師によって構成されている。
・IMF調査隊「レイ・ライナー」:世界各国の土地を巡り、霊脈の調査やIMF参入への勧誘、違法な魔術師の捜索等を行っている。 風水師や魔女などが多い。
・魔術結社員:世界各国に点在する魔術結社や宗教組織に属している。クエストを受理して仕事するのはフリーと同じ。
・フリーランス:組織に属さず、個人でオーダーを受理して金銭を稼いでいる。人道に反する仕事を請け負う者もいる。
・退治屋【ハンター】:フリーランスの中でも妖魔を専門に退治している。主に肉親等を妖魔に殺されてなる者が多い。多くは我流やフリーランスの師匠を持つ。
・発電プラント管理員:各魔術結社に属している者達。発電プラントに常駐していることが多い。
・四道衆職員:日本の四道衆に属する魔術師。主に日本周辺や内を護っているが、海外派遣任務などで外へ出ることも多い。
・開拓士:主に霊的に未開拓であったり、瘴気で人が住めない土地の浄化などを請け負っている。IMFや結社所属であることが多い。地域間をつなげる仕事から「ルートマン」として呼ばれることもある。
・運び屋:物資の輸送を主な仕事としている。地域間は妖魔や違法魔術師が多いため、戦闘および逃走手段に長けている者が多い。需要はあるが危険もそれだけ多い。フリーランス、結社員問わず存在。
・魔術医:魔術的な治療にも精通している者。煎薬や祈祷などの古典的な医療をしている者が多い。中には物理的な医術を学んでいる者もいる。結社を抜けて個人医としてフリーランス化した町医者などもいる。
・商人:地域間を渡り歩きながら行商を行っている。運び屋を兼任している者もいるが、より物品の売買や呪物の審美眼に秀でている者がなる。善悪の概念が破綻している者もいるため揶揄される者も多い。
・学生:魔術を学問機関学んでいる。西洋であればサンタマリア学院、東洋であれば特別退魔高等学校に通っている。
●PCの出身
荒廃した世界において、人類の活動加納地域は限られています。以下は人口の密集している主な人類の生存地域になります。
なお、旧とついているのは国家が解体され、魔術結社による統治が行われていることを示しています。
以下のもの以外でも土着信仰に守られた小さな村の出身などは可能です。
・東アジア:旧中国、旧日本等の出身。
・南アジア:旧インド等の出身。
・中央アジア:ごく少数の人々が地下や廃墟で生活している。イスラム教の民が点在するのみ。
・西アジア:旧アラブ首長国連邦等の出身。残り少ない化石燃料、天然資源を売って生活している。
・北アジア:旧ロシア等の出身。西欧のバチカン教会連合とは不仲。
・北アメリカ:旧アメリカ合衆国の出身。国際魔術連盟(IMF)が統治する。ワシントンDC、ニューヨーク以外は壊滅状態。
・南アメリカ:ごく少数の人々が地下や廃墟で生活するのみ。ただし旧ブラジルに組織あり。
・北欧:旧イギリス等の出身。王家の者か王家の従者が多い。
・西欧:旧ドイツ等の出身。ただし主な生活圏が森林のため都市部は壊滅状態。
・東欧:旧ルーマニア、旧ギリシャ等出身。ただしルーマニアは少数の吸血鬼達が統治している危険地帯。
・南欧:バチカン市国等出身。バチカンは国として維持し続けている。
・アフリカ大陸:旧エジプトの出身。王権復古が提唱されている。
・東南アジア大陸:ごく少数の人々が地下や廃墟で生活するのみ。旧オーストラリア(首都キャンベラ)に組織アリ。
●PCの階梯(キャラクターレベル)
PCにはキャラクターレベルが定められています。階梯が上がるごとに毎にステータスが上昇します。
詳しくはメイキングルールを参照して下さい。以下は階梯毎の呼称です。
階梯6以上で結社の中でも上の位に位置し、階梯10ともなれば地方結社支部を任されるレベルといえるでしょう。
階梯1 新参入者
階梯2 熱心者
階梯3 理論者
階梯4 実践者
階梯5 哲人
階梯6 熱心・小達人
階梯7 理論・小達人
階梯8 実践・小達人
階梯9 理論・大達人
階梯10 実践・大達人
又、魔術結社の創始者たちは過去の位に準えて特級階梯:魔術師(メイガス)が与えられています。